最終更新日 2024-06-21

IronPythonの利用

概要

HD.version.SDKにて、テキストスクリプトを持つには、どのような候補があるでしょうか。
C++/CLIでは、ほぼ全ての組み込み型のスクリプト言語を利用できます。
その中で、今回は、IronPythonという言語に注目しましょう。

IronPythonのバージョン ここに記載されている情報は、2016/01/10 IronPython 2.7.6.0でのものとなります

IronPythonとは

IronPythonは、.NET Frameworkの持つ豊富なクラスライブラリを
Pythonの文法でシームレスに利用できるようにしたPython系言語の1つです。

Pythonは「汎用目的スクリプト言語」としては世界で一番人気のある言語であり、
その中でもIronPythonは、MicrosoftのVisual Studioで「正式にサポートされている」数少ない言語の1つです。

また、IronPythonのソースコードは、各種の文字コード(UTF-8やShiftJIS)に対応しているため、
天翔記HD版本体やHD.version.SDKの文字コードがSfhitJISであることと相性が良いのです。
ソースコードが文字列の変換の嵐になることを回避できるためです。

このような点から、IronPythonは、有力な候補と言えます。

下準備

この項目は必須ではありませんが、IronPythonはVisual Studioで正式にサポートされていますので、
IronPython 2.7.6 (厳密にバージョンが一致している必要あり)をインストールし、Visual StudioでPython系のプロジェクトを有効化しておくと、
高度なインテリセンスが利用可能となります。

ダウンロード

こちらは当サイトが提供するHD.IronPythonModとなります。

このファイルは、IronPythonを他言語から利用するにあたって必要なDLL群を「1つのDLLにまとめた」ものとなります。

HD.IronPythonModは合体DLLこのファイル1つがあれば、C#やC++/CLIやVB.net等からIronPythonが利用可能です。
例えば、IronPython本体がインストールされていない環境でも、このHD.IronPythonMod.dllだけあれば問題ありません。

動作環境

OS Windows10以上 それ未満のバージョンのOSでも動作する可能性はありますが、
対象外となります。 .NET .NET FrameWork 4.6以上 (※ Windows10には最初から入っています。)
開発環境 Visual Studio 2015 Update3 以上 より新しい開発環境でも問題は無いと思われます。